
メルカリの商品プロモーションで気になるのは、「目立つか」だけではありません。売れた後に、いくら手元に残るかです。販売価格が5,000円なら、利用料5%は250円。送料や通常の販売手数料もあるため、値付けとセットで考える必要があります。
メルカリの商品プロモーション利用料は、2026年10月27日以降、一律5%から商品ごとに変動する仕様へ変更されます。メルカリが10月13日に送付した個別メッセージ「【重要】商品プロモーションの仕様が一部変更されます」で案内しています。
結論からいうと、変更後の利用料が一律で何%になるかという答えはありません。通知は変動の基準や詳細を非公開とし、利用するときは商品プロモーションの設定画面で利用料を見るよう案内しています。上限・下限の具体的な数値も、提供された通知には記載されていません。
では、設定画面の利用料を見て何を判断すればよいのでしょうか。この記事では、変更前後の違い、手取りの計算、値下げとの比較を整理します。見落としやすいのは、同じ料率でも残る金額への影響は商品によって違うことです。
10月27日から商品ごとの変動制へ|料率変更の内容

| 項目 | 公式ガイドで分かる内容・案内で見る点 |
|---|---|
| 変更前の利用料 | 一律で販売価格の5%。通常の販売手数料とは別 |
| 2026年10月27日以降 | 商品ごとに変動する利用料へ変更。利用時に設定画面で確認 |
| 変動の基準 | 基準や詳細は非公開。カテゴリ・価格などで決まると断定できない |
| 開始済みの商品 | 提供された通知に経過措置の記載なし。適用料率を個別に確認 |
| 対象範囲 | 提供された通知に限定条件の記載なし。個別の設定画面で利用料を確認 |
出典:メルカリアプリ内の個別メッセージ「【重要】商品プロモーションの仕様が一部変更されます」。通知の参照先は公式ガイド「商品プロモーション」です。公開ガイドには一律5%の説明が残っていますが、10月27日以降の変更内容は個別通知で案内されています。
通常の販売手数料10%と、プロモーション利用料を分ける
メルカリの通常の販売手数料は販売価格の10%です。変更前の利用料5%が発生する取引なら、両方を合わせた負担は販売価格の15%相当になります。変更後は10%に、その商品で表示されるプロモーション料率を加えて考えます。送料や梱包材費はさらに別です。参照:メルカリ公式ガイド「メルカリの手数料」。
手取りの目安=販売価格-販売手数料-プロモーション利用料-出品者負担の送料-梱包材費
ここでいう手取りは、仕入れ代や銀行への振込手数料、作業時間などを含めない簡易的な残額です。下の表は変更前の一律5%での比較です。10月27日以降は、設定画面に表示される条件で計算してください。
| 販売価格 | 販売手数料10% | プロモーション5% | 合計 |
|---|---|---|---|
| 1,000円 | 100円 | 50円 | 150円 |
| 3,000円 | 300円 | 150円 | 450円 |
| 5,000円 | 500円 | 250円 | 750円 |
| 10,000円 | 1,000円 | 500円 | 1,500円 |
「売値は分かるけれど、残る金額は曖昧」という場合は、手数料・送料から手取りを逆算する値付け表を先に使うと、値下げの下限も決めやすくなります。
同じ5%でも低単価品には重い|手取りの比較表
次は、送料を出品者が負担する場合の計算例です。送料・梱包材費は比較のために置いた仮定で、配送方法の料金表ではありません。実際に送る荷物のサイズ・重量で置き換えてください。
| 売値 | 送料/梱包材費の仮定 | 利用なしの手取り | 5%利用料あり |
|---|---|---|---|
| 1,000円 | 210円/30円 | 660円 | 610円 |
| 3,000円 | 210円/30円 | 2,460円 | 2,310円 |
| 5,000円 | 750円/50円 | 3,700円 | 3,450円 |
| 10,000円 | 750円/50円 | 8,200円 | 7,700円 |
次の例も変更前の5%を使った試算です。さらに300円の商品を、送料210円・梱包材30円で送ると仮定すると、通常手数料30円を引いた残りは30円です。プロモーション利用料15円も発生すれば、残りは15円になります。売値に対しては5%でも、この条件では手取りが半分になる計算です。
低単価品は、広告を使う前に送料と梱包を見直す余地があります。単品を続けるか、同じ人が使いやすいセットにするかで迷うなら、売れない物の送料負け・まとめ売りの判断表で比べてみてください。
料率が変わる場合、負担はどれだけ増減する?

料率が変わったときの差額は、販売価格×料率の差で計算できます。1ポイントの変化は、1,000円の商品なら10円、5,000円なら50円、10,000円なら100円です。「5%から6%」なら1ポイントの増加ですが、これは計算を説明するための仮定であり、変更後に6%が適用されるという意味ではありません。
残したい手取りから出品価格を考えるなら、次の式が目安になります。
必要な販売価格の目安=(希望する手取り+送料+梱包材費)÷(1-販売手数料率-プロモーション料率)
たとえば手取り3,000円、送料750円、梱包材50円、販売手数料10%・プロモーション5%なら、3,800÷0.85=約4,470.59円。円単位で切り上げると4,471円が計算上の目安です。ただし実際の手数料の端数処理や個別条件もあるため、設定画面の金額で調整します。
この金額で売れるかは別の問題です。近い状態の売り切れ商品と比べて価格が離れるなら、広告を使わない、発送方法を変えるなども選択肢になります。相場を調べる入口には、メルカリ「持ち物査定」の使い方と価格の見直し方も役立ちます。
プロモーションと値下げ、どちらを選ぶ?
ここでは変更前と同じ5%という仮定で比較します。5,000円の商品、送料750円・梱包材50円の例で、5%のプロモーションを使う場合と、広告なしで250円値下げする場合を比べます。
| 売り方 | 計算 | 手取り |
|---|---|---|
| 5,000円・プロモーション利用 | 5,000-500-250-750-50 | 3,450円 |
| 4,750円・プロモーションなし | 4,750-475-750-50 | 3,475円 |
この条件では、250円値下げするほうが手取りは25円多くなります。値下げすると通常の販売手数料も小さくなるためです。ただし、目立つ機会を増やすことと、価格を下げることは、購入者への働きかけが違います。この計算だけで、どちらが早く売れるかは分かりません。
比較するときは「プロモーションを使えば必ず売れる」「値下げすれば必ず売れる」と考えず、写真・商品名・説明・相場をそろえてから判断しましょう。値下げ交渉が来たときは、そのまま使えるコメント返信テンプレに、計算済みの下限価格を組み合わせると対応しやすくなります。
利用前に1商品だけ見直す|無料でできる改善
- 商品名:ブランド・品番・サイズなど、探す人が使う言葉を入れる。
- 1枚目の写真:商品の全体が分かるか、背景で埋もれていないかを見る。
- 説明:「美品」だけで済ませず、使用回数や傷の場所を具体的に書く。
- 価格:出品中の希望価格だけでなく、状態が近い売り切れ商品と比べる。
- 発送:梱包したサイズから送料を計算し、希望する手取りが残るか見る。
商品名で迷ったら売れない出品を1商品だけ直すタイトルのチェックリスト、説明文を直すなら状態を具体的に伝える例文10選から進めてください。広告費をかける前に、購入を判断するための情報を整えられます。
自動設定と停止方法も、使う前に読む
公式ガイドでは、商品プロモーションの期間は40日以内と案内されています。開始後は原則として停止できず、出品を公開停止にすると一時停止します。再出品で再開しても、停止中の日数は期間に含まれます。自動有効化を設定している場合は、次回以降の出品も対象になるため、設定画面を見ておきましょう。変動制では全商品を5%で計算すると手取りがずれる可能性があります。参照:商品プロモーションの期間・自動有効化設定。
「自動設定を解除すること」と「すでに開始した商品のプロモーションを止めること」は別の操作です。新しい条件の通知が来たら、今後の出品と開始済みの商品を分けて確認すると、見落としを減らせます。
よくある質問

商品プロモーション料率は10月27日から何%になりますか?
2026年10月27日以降は商品ごとに変動するため、一律の新料率は示されていません。変動の基準や詳細も非公開です。利用する商品の設定画面で利用料を確認してください。
売れなかった商品にも利用料がかかりますか?
公式ガイドでは、プロモーション期間中に商品が購入された場合に利用料が発生すると案内されています。「広告をクリックした人が購入したときだけ」と独自に限定せず、期間中の購入という条件で計算してください。
プロモーションで表示される回数が増えれば売れますか?
表示される機会と購入は別です。写真や価格を変えた場合も含め、条件が違えば単純比較はできません。表示回数だけで成功と決めず、実際に売れた価格と残った金額も記録しましょう。
通常の販売手数料も変更されるという意味ですか?
商品プロモーションの利用料と通常の販売手数料は別です。商品プロモーションの通知だけを理由に、通常の販売手数料も変わると判断することはできません。
次にやること|売値より先に手取りの下限を決める
10月27日以降は、利用前に商品の設定画面で利用料を確認しましょう。対象の出品を1つ選び、送料・梱包材費・利用料を入れて手取りを計算してください。そのうえで、相場に合う価格で希望額が残るかを見ます。残らない場合は、広告を使わず情報を整える、まとめ売りを検討するなど、売り方を見直せます。
売れた後まで比較するなら、メルカリの売上管理表の作り方にプロモーション利用料の列を追加すると便利です。実際に引かれた金額を記録すれば、次の出品でも同じ迷いを繰り返さずに済みます。







