副業

クリックポスト値上げを整理|10月1日から185円→240円、厚さ制限撤廃と窓口差出廃止まで

2026年10月1日(木)から、クリックポストの運賃が185円から240円(税込)へ値上げされます。上げ幅は55円、率にして約30%です。改定まで残り9日ほどとなりました。

ただし、この改定は単純な値上げではありません。同時に厚さ3cmの制限が撤廃され、重量上限が1kgから2kgに引き上げられます。一方で、郵便局窓口での差し出しができなくなり、ポスト投函のみになります。

物販やフリマアプリの副業で毎月まとまった数を発送している人にとっては、コストと運用の両方が変わる改定です。この記事では、日本郵便の発表内容を一次資料で確認したうえで、9月中にやっておくべきことまで整理します。

改定内容の全体像

日本郵便が2026年7月3日に公表したプレスリリースの内容です。

項目現行2026年10月1日から
運賃(税込)185円240円
サイズ上限長辺34cm、短辺25cm、厚さ3cm3辺合計60cm、長辺34cm、かつ郵便差出箱に投函可能なもの
重量上限1kg2kg
差出方法郵便差出箱への投函/郵便局窓口への差し出し郵便差出箱への投函のみ

日本郵便は改定の理由を、諸物価や人件費の上昇に伴うコスト増加を挙げ、将来にわたって安定的かつ高品質の物流サービスを展開するためと説明しています。

同時にゆうパケットとゆうパックも変わる

同じ10月1日に、ゆうパケットとゆうパックも改定されます。

商品現行10月1日から
ゆうパケット 厚さ1cm以内250円360円
ゆうパケット 厚さ2cm以内310円360円
ゆうパケット 厚さ3cm以内360円360円(据え置き)
ゆうパック 基本運賃平均約10%引き上げ

ゆうパケットは厚さの区分が廃止され、3cm以内は一律360円になります。薄いものを1cm区分の250円で送っていた人は、110円の値上げです。クリックポストの55円より影響が大きいケースもあります。


いくら負担が増えるのか

1件55円の増加を、月間の発送件数に当てはめると次のようになります。

月の発送件数月あたり増加額年間増加額
20件1,100円13,200円
50件2,750円33,000円
100件5,500円66,000円
200件11,000円132,000円
300件16,500円198,000円

送料込み価格で出品している場合、この55円はそのまま利益から引かれます。低単価の商品を数でさばいているタイプの副業ほど、利益率への影響が大きくなります。単価1,000円・利益200円の商品なら、利益が4分の1以上削られる計算です。

見落としやすい「条件緩和」のメリット

値上げばかりが注目されますが、引き受け条件の緩和は実務的に大きな変更です。

厚さ3cmの壁がなくなる

現行のクリックポストで最大の制約は厚さ3cmでした。梱包材の厚みで3cmを超えてしまい、あきらめてゆうパケットプラスやレターパックに切り替えた経験がある人は多いはずです。

10月からは厚さの数値制限がなくなり、「3辺合計60cm以内・長辺34cm以内・郵便差出箱に投函可能」という条件に変わります。たとえば長辺30cm・短辺20cmなら、3辺合計60cmまでの範囲で厚さ10cm相当まで理屈のうえでは収まります。実際に送れるかどうかは、ポストの投函口に入るかどうかで決まります。

重量が2kgまで使える

重量上限も1kgから2kgへ倍になります。本や雑貨で1kgを超えてしまい、ゆうパケットプラスや宅急便コンパクトに逃がしていたものが、クリックポストの範囲に戻ってきます。

最大の注意点|郵便局の窓口では出せなくなる

一方で、運用面では明確なマイナスがあります。差出方法が「郵便差出箱への投函」のみになり、郵便局窓口への差し出しができなくなります。

これが効いてくるのは次のようなケースです。

  • 厚みのある荷物で、近所のポストの投函口に入らない
  • 雨の日に、ポストに入れるのをためらう荷物がある
  • 1日に何十件もまとめて出しており、窓口でまとめて渡していた
  • 引き受け記録をその場で確実にしたい

厚さ制限が緩和されても、ポストに入らなければ差し出せないという構造になります。投函口のサイズは設置時期や型によって異なり、旧型ほど小さい傾向があります。「厚めのものを出せるポストがどこにあるか」を9月のうちに確認しておくことが、実質的な準備になります。

ゆうパケットとの力関係が逆転する

この改定でおもしろいのは、クリックポストとゆうパケットの位置づけが入れ替わる点です。

項目クリックポスト(10月〜)ゆうパケット(10月〜)
運賃240円360円
サイズ3辺合計60cm・長辺34cm・ポスト投函可能3辺合計60cm・長辺34cm・厚さ3cm以内
重量2kgまで1kgまで
差出方法ポスト投函のみ郵便局窓口・ポストなど
支払い事前決済(クレジットカード等)切手・窓口支払いなど
追跡ありあり

値上げ後でも、クリックポストはゆうパケットより120円安く、条件も緩いという関係になります。これまでゆうパケットを使っていた層が、クリックポストに流れる余地が生まれます。ゆうパケットの利点は、窓口で出せること、事前のカード決済が不要なこと、着払いに対応していることなどに絞られます。


他の発送方法との比較(10月1日以降)

方法料金サイズ・重量追跡信書
クリックポスト240円3辺合計60cm・長辺34cm・ポスト投函可/2kgあり不可
ゆうパケット360円3辺合計60cm・長辺34cm・厚さ3cm/1kgあり不可
スマートレター210円A5・厚さ2cm/1kgなし
レターパックライト430円A4・厚さ3cm/4kgあり
レターパックプラス600円A4/4kg(対面配達)あり
定形外郵便(規格内)50gまで140円/100gまで180円/150gまで270円/250gまで320円/500gまで510円/1kgまで750円34×25×3cm/1kgなし

軽くて薄いものなら、150g以下は定形外規格内(140〜270円)のほうが安い場合があります。ただし追跡がつかないため、フリマアプリの取引では使いにくい場面があります。追跡が必要かどうかで線引きするのが現実的です。

なお、レターパックとスマートレター、定形外郵便は2024年10月に改定済みで、今回の2026年10月の改定対象には含まれていません。

9月30日までにやっておくこと

旧運賃185円は「支払い手続き完了」で確定する

クリックポスト公式サイトの案内によると、2026年9月30日(水)23:30(予定)までに支払手続きが完了した取引は、旧運賃185円が適用されます。

ここで効いてくるのがラベルの有効期限です。クリックポストのラベルは、支払手続きが完了した日の翌日から起算して7日間有効です。つまり9月30日中に支払いを済ませておけば、10月上旬までは185円で差し出せることになります。

ただし注意点があります。

  • ラベルは宛先を確定させてから発行するもので、宛先未定のまま買いだめすることはできない
  • 期限を過ぎたラベルは無効になり、投函しても返送される
  • 9月30日23:30から10月1日6:00まではシステムメンテナンスで利用できない

月末に売れた分をまとめて処理するタイプの人は、9月30日の夜までにラベル発行と決済を終えておくだけで、数日分の差額を節約できます。

送料込み価格の見直し

送料込みで出品している商品は、10月以降の販売分に55円が乗ってきます。既存の出品を一括で見直せるなら、9月中に価格改定をかけておくのが素直な対応です。

梱包の見直し

厚さ3cmの制限がなくなることで、これまで「3cmに収めるため」に薄型の梱包材を使っていた部分を見直せます。緩衝材を厚くして破損リスクを下げる、専用箱をやめて安い梱包材に切り替える、といった調整が可能になります。梱包材のコストを下げられれば、55円の一部は相殺できます。

現時点で確認できていないこと

  • メルカリ便など各フリマアプリの特約運賃が改定されるかどうか(本記事作成時点で発表なし)
  • 新しいサイズ条件に対応した郵便差出箱の投函口が、どこまで整備されるか
  • 厚みのある荷物がポストに入らなかった場合の救済措置の有無
  • 改定後の実際の配達日数への影響


よくある質問

クリックポストの値上げはいつからですか?

2026年10月1日(木)からです。185円から240円(税込)になります。

9月中に買っておけば安くなりますか?

2026年9月30日(水)23:30までに支払手続きが完了した分は185円が適用されます。ラベルの有効期限は支払完了の翌日から7日間なので、実質的に10月上旬までは旧運賃で差し出せます。ただし宛先を入力してからの発行になるため、宛先未定でのまとめ買いはできません。

厚さ3cmを超えても送れるようになるのですか?

10月1日からは厚さの数値制限がなくなり、「3辺合計60cm以内・長辺34cm以内・郵便差出箱に投函可能」が条件になります。ただし、ポストの投函口に入らなければ差し出せません。

郵便局の窓口では出せなくなるのですか?

はい。10月1日からは郵便差出箱への投函のみになります。窓口での差し出しは対象外になります。

値上げ後もクリックポストは安いほうですか?

240円は、ゆうパケット(360円に一本化)より120円安く、条件も緩くなります。追跡付きでポスト投函できる手段としては引き続き安い部類です。一方、150g以下の軽量品なら定形外郵便の規格内(140〜270円)のほうが安い場合がありますが、追跡はつきません。

メルカリの送料も上がりますか?

メルカリ便の料金はメルカリが設定しており、本記事作成時点(2026年9月22日)で改定の発表は確認できていません。今後発表される可能性はあるため、公式のお知らせを確認してください。

ゆうパケットのほうが値上げ幅は大きいのですか?

厚さ1cm以内の区分を使っていた場合は250円から360円で110円の値上げとなり、クリックポストの55円より大きくなります。

まとめ

  • 2026年10月1日から、クリックポストは185円→240円(+55円、約30%)
  • 同時に厚さ3cmの制限が撤廃され、条件は「3辺合計60cm・長辺34cm・ポスト投函可能」に
  • 重量上限は1kg→2kgへ緩和
  • 一方、郵便局窓口での差し出しは廃止され、ポスト投函のみになる
  • ゆうパケットは厚さ区分が廃止され一律360円。1cm区分利用者は110円の値上げ
  • クリックポストはゆうパケットより120円安く条件も緩いため、相対的な優位が拡大する
  • 9月30日23:30までに支払手続きを完了すれば185円。ラベルの有効期限は翌日から7日間
  • レターパック・スマートレター・定形外郵便は今回の改定対象外

今回の改定は、値上げと条件緩和が同時に来ています。単純に55円のコスト増として処理するか、厚さと重量の枠が広がったことを使って発送方法を組み直すかで、実際の負担額は変わります。まずは9月30日までに、直近の出品分の決済を済ませておくところからです。

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※本記事は2026年9月22日時点で公表されている情報を基に作成しています。運賃・引き受け条件は日本郵便の2026年7月3日付プレスリリースに基づきます。今後変更される可能性があるため、実際のご利用にあたっては日本郵便およびクリックポスト公式サイトで最新の情報をご確認ください。

参考資料

-副業