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【2026年9月9日】早明浦ダム貯水率は5.5%|大雨で流入増も第4次取水制限は継続

四国の水がめと呼ばれる早明浦ダムで、深刻な渇水が続いています。高知県の防災情報によると、2026年9月9日午前5時40分現在の利水貯水率は5.5%です。

9日午前0時の利水貯水率は5.0%でした。その後、ダム上流域で降った雨によって流入量が増え、貯水率は速報値で0.5ポイント上昇しました。ただし、前日の平年値82.7%と比べるとなお極めて低く、渇水を脱したとはいえません。

香川用水では8月28日から第4次取水制限が続いており、9月9日朝までに緩和や解除を決めた公式発表は確認できません。この記事では、水資源機構、高知県、香川県の公表データを基に、現在の貯水率、雨による変化、「5.5%」と「8.6%」という2種類の数字の違い、生活への影響を整理します。

早明浦ダムの最新貯水率は5.5%

項目最新値
観測日時2026年9月9日午前5時40分
利水貯水率5.5%
有効容量に対する貯水率8.6%
貯水位標高287.24メートル
ダムへの流入量毎秒49.64立方メートル
ダムからの全放流量毎秒0立方メートル
貯水量2,498万立方メートル

上表は高知県「水防情報システム」の速報値です。貯水率、流入量、放流量は降雨やダム運用に応じて変化します。検索した時刻によって数字が異なる場合は、必ず観測日時も合わせて確認してください。

水資源機構の午前5時のデータでは、早明浦ダム上流域の累計雨量は55.6ミリ、流入量は毎秒54.95立方メートル、全放流量は毎秒0立方メートルでした。雨による水がダムへ流れ込み、貯水位が上昇に転じていることが分かります。


午前0時の5.0%から5.5%へ上昇

今回の雨で、減り続けていた貯水量には変化が表れました。

時点利水貯水率・貯水状況
9月8日午前0時利水貯水率5.7%
9月9日午前0時利水貯水率5.0%、利水貯水量734万立方メートル
9月9日午前5時40分利水貯水率5.5%(速報値)

ダム全体の貯水量は、9日午前0時の2,414万立方メートルから午前5時40分には2,498万立方メートルとなり、約84万立方メートル増えました。午前0時ごろには流入量と放流量がほぼ同じでしたが、午前2時以降は放流量が0となり、流入量が毎秒30~50立方メートル台に増えたため、貯水位と貯水量が上向いています。

一方、雨が降ったからといって直ちに平年並みへ戻るわけではありません。流域に降った雨が川を通じてダムへ届くまでには時間差があり、最終的にどこまで回復するかは今後の流入と放流の推移によって変わります。現時点で「渇水が解消した」「取水制限が解除される」と判断できる公式情報はありません。

平年の82.7%を約77ポイント下回る深刻な水準

香川県が公表した9月8日午前0時のデータでは、早明浦ダムの利水貯水率は5.7%、同日の平年貯水率は82.7%でした。平年値は1975年から2025年までの同日の平均です。

差は77.0ポイントに達します。9日朝に5.5%まで持ち直したとはいえ、平年と比べて著しく少ない状況に変わりはありません。

なお、香川県内15ダムの平均貯水率は9月8日午前0時時点で71.7%、香川用水調整池の宝山湖は同日午前9時時点で63.5%でした。早明浦ダムの数字が低いことと、香川県内のすべてのダムやため池が同じ5%台ということは別です。県は宝山湖や椛川ダムなど、県内水源も組み合わせて水道用水の確保を進めています。

「利水貯水率5.5%」と「有効容量8.6%」はどちらも正しい

早明浦ダムの公式画面には、同じ時刻に「貯水率(利水容量)5.5%」と「貯水率(有効容量)8.6%」が表示されています。数字が違うのは、計算の対象となる容量と用途が異なるためです。

表示意味主な使われ方
利水貯水率水道、農業、工業などに利用するための容量を基準にした割合渇水状況や取水制限を伝える際の基準
有効容量に対する貯水率ダムで有効に利用できる容量全体を基準にした割合ダム全体の貯水状況の把握

日々の渇水ニュースで一般に「早明浦ダムの貯水率」と報じられるのは、主に利水貯水率です。異なる基準の数字をそのまま増減として比較しないよう注意が必要です。


第4次取水制限は継続、香川用水は60%削減

香川用水管理所の公表によると、2026年の取水制限は段階的に強化されました。

開始日時段階香川県内の削減率開始時の早明浦ダム貯水率
8月3日午前9時第1次20%64.2%
8月10日午前9時第2次35%51.1%
8月19日午前9時第3次50%35.5%
8月28日午前9時第4次60%21.8%

第4次取水制限は18年ぶりです。ここでいう60%削減は、香川用水から取り込む水の削減率を示すもので、各家庭の蛇口から出る水を一律60%減らす、あるいは直ちに断水するという意味ではありません。自治体や水道事業者は、宝山湖や県内ダムなど別の水源を活用して供給を維持します。

ただし、代替水源にも限りがあります。香川県は「渇水の状況を脱したわけではない」として、引き続き節水への協力を求めています。

利水貯水率が0%になった場合の緊急補給も決定

国、四国4県などで構成する吉野川水系水利用連絡協議会は9月4日、早明浦ダムの利水貯水率が0%になった後、発電専用容量から香川用水へ水道用水を緊急補給することを決めました。

これは「0%になっても問題ない」という意味ではありません。発電用として確保されている水を緊急時に水道用へ回す特例的な対応です。香川県は、この決定によって当面必要な水道用水は確保できたとする一方、渇水は解消していないと明記しています。

9日朝は雨で貯水率がわずかに上昇したため、利水容量が直ちに0%へ向かう状況にはいったん変化が出ています。ただし、今後の降雨量や流入量次第で再び低下する可能性があり、緊急補給計画が不要になったとの発表もありません。

生活への影響と今できること

9月9日朝の時点で、香川県全域で一律に断水するという発表はありません。県は複数の水源を使い、県民生活への影響を避ける方針です。一方で、貯水率が平年を大幅に下回っているため、無理のない範囲で節水を続けることが重要です。

  • 歯磨きや洗顔中は水を流し続けない
  • シャワーはこまめに止め、使用時間を短くする
  • 洗濯は少量ずつではなく、適量をまとめて行う
  • 食器はため洗いを活用する
  • 漏水や蛇口の閉め忘れがないか確認する

生活や健康を損なう過度な節水は避け、各自治体や水道事業者から個別の要請が出た場合は、その内容を優先してください。


よくある質問

早明浦ダムの現在の貯水率は何%ですか?

2026年9月9日午前5時40分現在、渇水の指標となる利水貯水率は5.5%です。高知県の画面では、有効容量に対する貯水率は8.6%と表示されています。

大雨で貯水率は回復しましたか?

午前0時の5.0%から午前5時40分の5.5%へ、速報値で0.5ポイント上昇しました。ただし、前日の平年値82.7%を大幅に下回っており、渇水解消と呼べる状況ではありません。

取水制限は解除されましたか?

9月9日朝までに、第4次取水制限の緩和・解除を決めた公式発表は確認できません。香川用水では60%削減が続いています。

貯水率5.5%なら、すぐ断水しますか?

貯水率が5.5%になったことだけで、直ちに各家庭が断水するわけではありません。香川県は宝山湖や椛川ダムなどの県内水源を活用し、利水貯水率が0%になった後は発電専用容量から水道用水を緊急補給する方針です。ただし、地域別の給水状況は各自治体や水道事業者の最新発表を確認してください。

雨が降ったのに、なぜ貯水率はすぐ大きく上がらないのですか?

貯水率を左右するのは、早明浦ダム上流の流域に降った雨と、その雨が河川を通じてダムへ流れ込む量です。雨がダムに到達するまでには時間差があり、取水や放流もあるため、降った雨の量がそのまま貯水量になるわけではありません。

最新情報はどこで確認できますか?

10分・時間単位の速報値は、高知県の水防情報システムと水資源機構のダム情報掲示板で確認できます。平年値との比較や香川県内の水源状況は、香川県の「かがわの水 KAGAwater」が分かりやすい確認先です。

まとめ|上昇に転じたが、渇水解消には遠い

  • 9月9日午前5時40分の早明浦ダム利水貯水率は5.5%
  • 午前0時の5.0%から0.5ポイント上昇
  • 上流域の累計雨量は午前5時時点で55.6ミリ、流入量が増えて貯水位も上昇
  • 9月8日の平年貯水率82.7%と比べると、なお極めて低い水準
  • 香川用水では第4次取水制限が続き、県内削減率は60%
  • 利水貯水率が0%になった場合、発電専用容量から水道用水を緊急補給する方針
  • 雨による回復の兆しはあるが、取水制限の解除や渇水解消は発表されていない

今後は、雨が止んだ後も流入がどこまで続くか、利水貯水率が何%まで回復するか、取水制限の扱いが変わるかが焦点です。数字を見る際は「利水貯水率」か「有効容量に対する貯水率」かを確かめ、観測日時とセットで確認してください。


※本記事は2026年9月9日午前6時ごろまでに公表された速報値・公式情報を基に作成しています。貯水率、流入量、放流量、取水制限は変わる可能性があります。最新情報は各機関の公式サイトでご確認ください。

参考資料

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