1. マイナ保険証の解除申請とは？ 解除の動きが広がる背景
マイナ保険証の登録解除が急増している理由とは？
政府は従来の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」 への移行を進めています。
しかし、2025年2月時点で累計5万8426件 の解除申請があり、2024年1月だけで1万3212件 の申請が行われるなど、解除を希望する動きが広がっています。
✅ 解除を希望する主な理由
🔹 マイナンバーカードを持ち歩きたくない → 紛失や盗難のリスクを懸念
🔹 個人情報の流出が不安 → 情報の誤登録や紐付けミスが相次ぐ
🔹 高齢者施設での管理が困難 → 健康保険証と異なり、施設側での保管が難しい
🔹 従来の健康保険証の方が使いやすい → 窓口でのトラブルを避けたい
特に、全国の特別養護老人ホームの調査では、91％が入居者の健康保険証を管理しているが、マイナ保険証は管理が難しいと回答した施設が94％ に上るなど、医療・介護施設での受け入れ体制にも課題があることが明らかになっています。
2. マイナ保険証の解除申請の方法と必要な手続き
✅ 解除申請の流れと必要書類
マイナ保険証の解除は、加入している健康保険の保険者に申請 する必要があります。
保険者によって窓口が異なるため、対象を確認しましょう。
| 対象者 | 申請先（保険者） |
|---|---|
| 会社員（社会保険加入者） | 企業が加入している健康保険組合 / 協会けんぽ |
| 自営業・フリーランス（国民健康保険加入者） | 住民登録のある市区町村役場 |
| 年金受給者（後期高齢者医療制度加入者） | 居住地の自治体（都道府県後期高齢者医療広域連合） |
✅ 具体的な申請手続きの流れ
- 加入している保険者（健康保険組合、市区町村役場など）に問い合わせる
- 必要書類（申請書、本人確認書類など）を準備する
- 窓口または郵送で解除申請を行う
- 申請から1～2か月後に解除完了の通知を受け取る
📌 ポイント
✅ 申請先によっては、オンライン申請が可能な場合もあるため事前に確認を！
✅ 会社員の場合は、所属する企業の総務・人事部門に相談するとスムーズ
3. マイナ保険証を解除した後の影響と代替手段
✅ 解除後に利用できる「資格確認書」とは？
マイナ保険証の利用を解除すると、従来の健康保険証も使えなくなるため、代わりに「資格確認書」が発行されます。
🔹 資格確認書の特徴
- 健康保険証と同様に医療機関で使用可能
- 保険証と異なり、発行は1年ごとの更新制
- 加入している健康保険の保険者（市区町村・健康保険組合など）から発行される
✅ 資格確認書の申請方法
- マイナ保険証の解除申請後、保険者に資格確認書の発行を依頼
- 申請手続き完了後、郵送または窓口で受け取る
- 資格確認書を医療機関で提示し、健康保険証の代わりに使用する
📌 ポイント
✅ 資格確認書は毎年更新が必要なため、有効期限をチェックしておくことが重要
✅ 発行には時間がかかる場合があるため、事前に申請を済ませるのがおすすめ
4. マイナ保険証解除のメリットとデメリット
✅ 解除するメリット
🔹 マイナンバーカードを持ち歩く必要がなくなる → 紛失リスクを回避
🔹 個人情報管理の負担を減らせる → 情報漏洩のリスクを防ぐ
🔹 資格確認書で保険証の代わりになるため、問題なく医療を受けられる
✅ 解除するデメリット
❌ オンライン資格確認が利用できなくなる → 医療費の負担軽減（高額療養費制度の適用など）が遅れる場合がある
❌ 資格確認書は毎年更新が必要 → 健康保険証のように長期間利用できない
❌ 医療機関での受付がスムーズでなくなる可能性 → マイナ保険証より手続きに時間がかかる場合がある
📌 ポイント
✅ 医療機関によっては資格確認書の対応が遅れる可能性があるため、事前に確認すると安心
✅ 高額療養費制度を利用する可能性がある人は、負担軽減措置の適用に影響が出るか事前にチェック
5. まとめ マイナ保険証の解除申請を考えている方へ
✅ マイナ保険証の解除申請は、加入している健康保険の保険者に申請する
✅ 解除後は健康保険証が使えなくなるが、「資格確認書」を発行できる
✅ 資格確認書は保険証と同じように医療機関で利用できるが、毎年更新が必要
✅ 解除することで個人情報管理の不安が軽減されるが、医療機関での対応に時間がかかる可能性がある
✅ 自分のライフスタイルやリスクを考え、解除すべきか慎重に判断することが大切