中堅でも面接官に強い印象を与える大学は存在する

「有名大学に行かなければ就職で不利になるのでは」と考える保護者の方は多いでしょう。
しかし、企業の採用担当者(面接官)が重視するポイントは偏差値だけではありません。
むしろ、大学のブランド力や卒業生(OB・OG)の活躍実績が評価に影響するケースも少なくないのです。
大手企業や官公庁では学歴フィルターが存在すると言われますが、その際にも「大学の名前(ブランド)」や「卒業生の実績」が加味される傾向があります。
つまり、中堅レベルの大学であっても独自の学風や輝かしいOB実績を持つ大学は、面接官の記憶に強く残り、選考上有利になる可能性があります。
同じような学力層の志願者が並んだとき、大学名が持つ「人材のカラー」や「校風で培われた強み」が差を生むこともあります。
「中堅だから…」と侮る必要はありません。中堅大学でも面接官に印象付けられる大学は確かに存在するのです。
面接官の記憶に残る中堅大学ランキングTOP10

ここからは、面接官の印象に残りやすい中堅私立大学のランキングTOP10を発表します。
首都圏の「MARCH」(明治・青山学院・立教・中央・法政)と関西圏の「関関同立」(関西学院・同志社・立命館・関西)を中心に、各大学の偏差値目安・学風・主なOB実績・面接官ウケするポイントを詳しく見ていきましょう。
偏差値だけでなく“人材の質”で企業から高評価を得ている大学ばかりです。
1位 明治大学(MARCH筆頭、中堅でも全国ブランドの安心感)
- 偏差値:文系 62〜68・理系 58〜63
- 学風:「権利自由・独立自治」の建学精神を受け継ぎ、自主性を重んじる校風。部活動や学生団体も盛んで、行動力ある学生が多い。
- 主なOB実績:
経済界では多数の上場企業社長輩出(社長出身大学ランキング全国4位)。
例えばソフトバンクグループ元社長の宮内謙氏やプロ野球読売巨人軍元監督の原辰徳氏など各界に人材を輩出。
芸能・スポーツでも俳優の山下智久さんや箱根駅伝の常連校として有名。 - 面接官ウケするポイント:
「明治なら安心」と言われるほどの全国区ブランドとOBネットワークの広さ。
実際、明治大学は全国の企業経営者の出身大学ランキングで第4位に入るほど卒業生が多く、「明治出身の上司・先輩が社内にいる率」が高いのも安心材料です。
企業人事にとって明治大学の名前は「実直でバイタリティある人材」のイメージが強く、面接官の記憶にも残りやすいと言えます。
2位 青山学院大学(都会的センスと国際性で企業評価◎)
- 偏差値:文系 57〜65・理系 53〜58
- 学風:洗練された都会的キャンパスと国際性豊かな教育が特色。英語教育や留学制度も充実しており、社交性・コミュニケーション能力に長けた学生が多い。
- 主なOB実績:
フリーアナウンサーの田中みな実さんやサザンオールスターズの桑田佳祐さん(在学中にバンド結成)など、メディア・芸術分野に強い人材を輩出。
また経済界でもサントリーホールディングス社長の高井和彦氏(青学大卒)などが知られる。 - 面接官ウケするポイント:
「青学出身=おしゃれでコミュ力が高い」というプラスイメージが定着しています。
実際に企業の人事担当者からも「青学の学生はプレゼンが上手で社内にも馴染みやすい」という声が聞かれます。
明るく国際感覚に優れた学生像が想起されるため、面接官にも強い印象を与えます。
3位 立教大学(品格あるリベラルアーツ教育で一目置かれる)
- 偏差値:文系 60〜65・理系 55〜58
- 学風:創立者が米国人宣教師だった経緯からリベラルアーツ教育に力を入れ、少人数制できめ細やかな指導を実施。上品で落ち着いたキャンパスの雰囲気も特徴。
- 主なOB実績:
プロ野球巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏(経済学部卒)をはじめ、政財界・マスコミに多数の人材。
映画監督の深田晃司氏やNHKアナウンサーの森田美由紀さんなども立教の卒業生。伝統の野球部出身者はスポーツ界で活躍。 - 面接官ウケするポイント:
「立教らしさ」= 落ち着きと知性。
立教大学は真面目で品格のある学生が多く、「縁の下の力持ちとして組織を支えるタイプ」という評価があります。
面接官に対しても物腰柔らかく誠実な印象を与えるため、記憶に残りやすいのです。
英語教育やボランティア活動も盛んで、国際感覚や社会貢献意識の高さも好印象につながります。
4位 同志社大学(「良心教育」の伝統、バランス感覚光る京の名門)
- 偏差値:文系 58〜65・理系 55〜60
- 学風:新島襄によるキリスト教主義・自由主義・国際主義の教育理念を掲げ、「良心を手腕に運用する人物」を育てる伝統校doshisha.ac.jp。京都に本部を置き、静かな環境で自主性と国際感覚を磨ける。
- 主なOB実績:
政治家では元閣僚級の議員や地方首長が多数。
経済界では京セラ名誉会長の伊藤謙介氏(京セラ創業メンバー)やワコール元社長塚本能交氏など関西財界に同志社閥(クローバー会)が存在すると言われるほど。
ノーベル物理学賞受賞の赤崎勇氏も同志社で教鞭を執った経歴がある。 - 面接官ウケするポイント:
関西私大の雄として全国に知られるブランド力があります。
首都圏ではMARCHに次ぐ存在感、関西では「同志社=優秀でバランスの取れた人材」という評価です。
実際、社長出身大学ランキングでも同志社大学は全国9位に入っています。
幅広い業界にOB・OGがおり、面接官に「この学生ならうちの社風にも合いそうだ」という安心感を持たれやすいでしょう。
5位 関西学院大学(西の慶應と称される紳士教育の伝統校)
- 偏差値:文系 57〜63・理系 55〜62(学部により幅あり)
- 学風:「Mastery for Service(奉仕のための練達)」のスクールモットーを掲げ、紳士淑女の育成を重視。関西でも指折りの美しいキャンパスと品格ある学生生活が魅力。
- 主なOB実績:
三井住友銀行や阪急阪神東宝グループなど関西財界に多数の人脈。
特に関学サッカー部・ラグビー部など体育会系OBのネットワークは強力で、伊藤忠商事元社長の丹羽宇一郎氏(関学大卒)など著名経営者も多い。
学園ドラマで有名な脚本家の遊川和彦氏も卒業生。 - 面接官ウケするポイント:
「西の慶應」とも呼ばれる伝統とブランドを持ち、関西企業の人事担当者には抜群の知名度です。
実際、関西学院大学は関西財界で強い学閥を形成し、役員輩出数も多いと言われます。
おしゃれでスマートなイメージも手伝って、「関学出身」と聞くだけで面接官が一目置く存在感があります。
6位 立命館大学(革新的な学風でベンチャー精神旺盛な人材を輩出)
- 偏差値:文系 55〜65・理系 50〜58
- 学風:「自由と清新」を建学の精神に掲げ、ベンチャー精神や国際交流に積極的。産学連携や起業支援にも力を入れており、在学中に新規事業に挑戦する学生も多い。
- 主なOB実績:
ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズ生みの親である堀井雄二氏や、ニデック(日本電産)創業者の永守重信氏(名誉博士として大学経営に参画)など、新産業分野のリーダーを輩出。
政界でも元官房長官の伊藤達也氏など卒業生が活躍。 - 面接官ウケするポイント:
行動力と挑戦心に富んだ学生が多い点です。
立命館大学は在学中の留学者数やベンチャー起業家の数が中堅校の中でも突出しており、「新しい価値を生み出す力」がある人材という評価を得やすい傾向にあります。
「立命館出身=行動派で柔軟な思考」というイメージが面接官にも浸透しており、面接で自己PRが際立つ学生が多いようです。
7位 法政大学(自由闊達な校風、多様性と行動力で勝負)
- 偏差値:文系 55〜62・理系 52〜58
- 学風:開校時から「自由と進歩」を掲げる伝統で、学生の自主性を尊重するリベラルな雰囲気。都心に複数キャンパスを構え、多様なバックグラウンドの学生が集う。
- 主なOB実績:
元首相の細川護熙氏(※在籍は上智大だが中退後に法政大学院修了)、衆議院議長を務めた伊藤宗一郎氏、人気漫画『ONE PIECE』の編集担当編集長を歴任した浅田貴典氏など政治・メディア・クリエイティブ界隈に広く人材を供給。
またプロ野球や箱根駅伝で活躍するスポーツ選手も多い。 - 面接官ウケするポイント:
「柔軟でバイタリティがある人材」の宝庫という点です。
法政大学は学部・キャンパスの垣根を越えたサークル活動やベンチャーコンテストも盛んで、その経験から培われる行動力・適応力は企業側から高く評価されます。
「何でも自分で切り拓く」法政気質は、面接の場でも堂々とした態度やユニークな経歴として表れ、面接官の記憶に残りやすいでしょう。
8位 中央大学(「法科の中大」の信頼、専門スキルで存在感)
- 偏差値:文系 55〜65・理系 55〜60
- 学風:実学重視の伝統があり、堅実で誠実な校風。特に看板の法学部は日本屈指の難易度と実績を誇り、「白門」(中央大学)vs「赤門」(東京大学)と並び称される歴史があります。
- 主なOB実績:
司法試験合格者数は長年全国トップクラスで、最高裁判事や検事総長など法曹界に数多くの卒業生。
また財界にも経団連元会長の御手洗冨士夫氏(キヤノン会長)やANAホールディングス社長の井上慎一氏などが名を連ねます。
行政・官界にも強く、多くの官僚や自治体首長を輩出。 - 面接官ウケするポイント:
専門分野における信頼性の高さです。
中央大学といえば「法科の中大」と言われるように法律・行政分野で圧倒的なネットワークと実績があります。
そのため企業の法務部門や官公庁からの評価が高く、「中央の法学部なら基礎力がしっかりしている」という安心感を持たれます。
堅実で真面目な人柄の学生が多いことも、面接官の信頼につながっています。
9位 関西大学(大阪に根差した実学志向、地元企業から熱い信頼)
- 偏差値:文系 55前後・理系 50〜55
- 学風:140年以上の歴史を持つ大阪の名門私大。「実学教育」を掲げ、資格取得支援やインターンシップが盛ん。庶民的で明るい学生気質で知られ、地域社会との結びつきも強い。
- 主なOB実績:
関西経済界に幅広い人脈を持ち、関西電力やパナソニックなど大阪の大手企業に多数の卒業生。
また毎日放送のアナウンサーや吉本興業の芸人など地元メディア・エンタメ分野にも人材輩出が目立つ。
政界では元大阪府知事の太田房江氏も関大出身。 - 面接官ウケするポイント:
「地に足の着いた実直さ」が評価されます。
関西大学の学生は実務経験を積む機会が多く、即戦力になりやすいと企業側からの信頼が厚いです。
関西では知名度抜群で、OB・OGも地元企業に多いため、「関大なら親しみやすく現場で頑張ってくれそう」という印象を面接官に与えることが多いようです。
10位 南山大学(語学と国際感覚はトップクラス、中部地方の雄)
- 偏差値:文系 55〜57・理系 45前後
- 学風:カトリック系の伝統校で、語学教育と国際交流に定評があります。少人数クラスでの英語徹底指導や留学プログラムの充実により、「語学の南山」と称される実力を誇ります。
- 主なOB実績:
トヨタ自動車や三菱商事など大手企業の海外部門で活躍する人材が多いのが特徴。
中部電力や地元銀行など名古屋圏の主要企業にもOBが多数在籍。
元フジテレビアナウンサーの青嶋達也氏などマスコミにも人材を送り出しています。 - 面接官ウケするポイント:
英語力・コミュニケーション力の高さで勝負できる点です。
南山大学の卒業生はTOEIC高得点者が多く、商社や外資系志望の就活でも強みを発揮します。
「南山出身=語学ができる」という認識が企業内にもあるため、面接官に自己PRで語学力・国際経験を伝えると刺さりやすいでしょう。
中京圏では絶大な知名度を誇るため、地元企業の面接官にはむしろ高評価につながりやすい大学です。
(※惜しくもランク外となりましたが、「日本大学」「東洋大学」「近畿大学」「龍谷大学」なども大量の卒業生ネットワークと特色ある実績で面接官に印象を残しやすい中堅校です。それぞれ日東駒専・産近甲龍のトップ校として健闘しています。)
学風や教育方針の違いが面接官の評価を左右するポイント

同じ「中堅大学」でも、その学風や教育方針の違いが就活で大きな差を生むことがあります。
面接官は学生時代の経験や人柄を見る中で、「大学でどんな雰囲気の中学んできたか」を感じ取っています。
- 自主性を伸ばす教育:自主自律を重んじる大学(例:青山学院・立教など)で育った学生は、自分で考えて行動できる印象を与えます。面接官からも「主体性がある」と評価されやすいでしょう。
- 国際性を重視する学風:留学制度や外国語教育が盛んな大学(例:南山・立命館など)の学生は、語学力や異文化適応力をアピールできます。グローバル志向の企業では高ポイントです。
- 面倒見の良さ・少人数教育:学生と教員の距離が近い大学(例:成蹊大学・武蔵大学など)は、人間関係力やきめ細かな指導で培われた礼儀正しさが身についている場合が多く、面接官にも好印象です。
このように大学ごとのカラーは学生の言動に表れます。企業側も「◯◯大学出身の人は前向きな人が多い」「△△大学の子は真面目できちんとしている」といった印象を持っていることがあり、まさに学風が評価を左右するポイントになっているのです。
OB・OGネットワークの強さが就活でプラスに働く理由

強固なOB・OGネットワークを持つ大学は、就職活動でも有利に働くケースが多々あります。
先輩や同窓が多い企業を受ける場合、面接官自身が同じ大学出身だったということもしばしばあります。
そのような場合、「母校の後輩」という親近感から会話が弾んだり、共通の話題で盛り上がったりしやすくなります。
例えば、中央大学の法曹界ネットワークや、関西学院大学の関西財界における学閥の存在は有名です。
中央大学法学部は最高裁判事や検事総長を多数輩出し、「白門(中央)閥」が法曹界で大きな影響力を持っています。
関西学院大学も「関学閥」と呼ばれるOB組織があり、関西の有名企業では役員クラスに多数の卒業生がいるとも言われます。
また、大学全体の同窓会組織が活発な場合、在学生への支援プログラムも充実しています。
OB・OG訪問の受け入れ、就職セミナーでの講演、模擬面接の協力など、先輩たちが後輩の就活をバックアップする体制が整っている大学もあります。
実際、学習院大学では12万人を超える同窓会「桜友会」が学生向けに業界研究セミナーや面接対策イベントを開催し、「先輩のアドバイスが非常に役立った」という在学生の声もあります。
このように縦のつながりが強い大学では、学生自身も「先輩がいるから自分も頑張ろう」と自信を持って就活に臨める利点があります。
面接官にとっても、自社に多くのOBがいる大学の後輩であれば「きっとウチの社風に合うだろう」と安心材料になるため、評価がプラスに働くことが期待できます。
知名度が高い大学ほど面接官の記憶に残りやすい理由

大学名の知名度そのものも、面接官の記憶に残りやすさに影響します。
MARCHや関関同立といった大学群は受験生や企業人に限らず、広く一般にも名前が知られています。
例えば、大学受験を経験していない世代の人にとっても「明治や法政の名前は聞いたことがある」「同志社や関学って有名だよね」というように、全国区で認知度が高いのです。
面接官も人間ですから、よく知っている大学名の応募者には自然と親近感や安心感を抱きやすくなります。
「ここは誰もが知る◯◯大学の出身なんだな」と思われれば、それだけで記憶に残る度合いが上がるでしょう。
反対に、聞き馴染みのない大学名だと「どんな大学だろう?」と印象が薄くなりがちです(※もちろん無名校でも個人の頑張りでカバーできますが、名前のアドバンテージがあるかないかはゼロではないということです)。
さらに、知名度=大量の卒業生ネットワークを意味します。
実際、社長の出身大学ランキングを見ると、明治大学(4位)、中央大学(5位)、法政大学(6位)、同志社大学(9位)など、多くの中堅私大がトップ10に入っています。
卒業生数が多く様々な業界で活躍している大学ほど、その名前を社内で耳にする機会も増えるため、面接官にとって馴染みが深い存在になるのです。
要するに「知名度が高い=何となく凄そう・安心できそう」という効果が働く場合があるということです。
中堅大学であっても知名度が抜群に高い大学は、そのブランド力ゆえに面接官の印象に強く残りやすいのです。
地域別:首都圏・関西・中部・九州のおすすめ中堅大学

最後に、地域ごとに就職に強い中堅大学をピックアップしておきます。
お子さんの進学先を検討する際、「地元志向だけど評判の良い中堅大学に行かせたい」という保護者の方も多いでしょう。
以下の大学は各エリアで知名度・就職実績ともに優れ、面接官ウケも良いとされる大学です。ぜひ参考にしてください。
- 首都圏 … 明治大学、立教大学、青山学院大学、法政大学、中央大学、東洋大学 など
(首都圏私大の中心“MARCH”に加え、東洋大など日東駒専グループ上位校も健闘しています。東京圏の企業ではこれら大学のOBが人事担当にいるケースも多く、中堅でも就職支援が手厚いと言われます。) - 関西 … 関西学院大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、龍谷大学 など
(関西の難関私大“関関同立”は就職率が軒並み95%以上と非常に高く、地元有力企業からの評価も抜群です。特に同志社・関学は伝統的に人気で、産近甲龍トップの龍谷大も公務員就職に強い実績があります。) - 中部 … 南山大学、名城大学、中京大学 など
(愛知・岐阜・三重エリアでは南山大が語学力で頭一つ抜けており、トヨタグループや商社に強み。名城大は理系学部が充実しており地元企業の技術職採用に定評。中京大もスポーツ科学や教育で特色を出し、就職支援が厚いです。) - 九州 … 西南学院大学、福岡大学 など
(九州の私大では福岡の2校が双璧です。西南学院大は英語教育とキリスト教主義で企業からの評価が高く、福岡大は九州最大のマンモス私大としてOBの数で勝負できます。地元金融機関やマスコミでもOBが活躍しています。)
各地域、それぞれに「就職に強い中堅大学」があります。
首都圏志向であればMARCHや日東駒専上位校、関西志向なら関関同立や産近甲龍上位校、中部なら南山を筆頭とした有力私大、九州なら福岡の有名私大…といった具合です。
お子さんの志望業界や適性も踏まえつつ、地域で支持される大学を選ぶことも将来的な就職に有利に働くでしょう。
まとめ:中堅大学でも「名前」と「実績」で勝てる時代

偏差値至上主義だった時代は終わりつつあります。昨今の採用現場では、中堅大学でも学風やOB実績によって面接官に強い印象を与え、十分に勝負できる時代になっています。
実際、多くの中堅私大が難関校に負けない就職実績を上げており、企業の中でも一定のブランド力を築いています。
重要なのは、その大学ならではの強みを活かして自身をアピールすることです。
大学名に恥じない経験を積み、「◯◯大学出身の○○さんだから期待できる」と思わせるものを身につければ、面接官の記憶にしっかり残る人材になれます。
保護者の方にとっても、お子さんが中堅大学に進学する場合は悲観する必要は全くありません。
むしろ、その大学の伝統や特色、OBネットワークを最大限活用し、本人の努力次第でいくらでも道は拓けます。
偏差値以上に“大事な武器”を持つ大学は全国に多数あります。
中堅大学でも「名前」と「実績」で勝てる——そう確信できる時代だからこそ、大学選びの際も就職まで見据えて大学のブランド力や卒業生の活躍に目を向けてみてください。
きっと進学後の4年間の過ごし方にもポジティブな変化が生まれるはずです。
そしてその経験こそが、就活時に面接官の心を掴む最大のポイントになるのです。